メニエル病は内耳の病気で、めまい、低音の耳鳴り、低音の聴力障害を伴います。耳が詰まったような感じ(耳閉感)と言うのは低音の聴力障害の特徴です。低音の聴力が悪化することで低音の耳鳴り(ブーなど)が発生します。メニエル病発作のたびにこれらの症状が出現しますが、そのつど投薬等で適切に治療をすれば改善します。状態によって耳鳴りなどの症状も随時変化しますので、音響療法などは通常は行いません。この原則は滲出性中耳炎の時と同様で、治りうる難聴に関してはまず難聴の治療が優先されます。なおメニエル病の方にも加齢性の高音の耳鳴りは当然ながら生じます。その治療については加齢性の耳鳴りに準じます。